競争戦略に続いて、マーケティング理論の全体像を一枚図にした。一応マーケティングが専門なので、関連記事をすでに多く書いてきたが、ここではベーシックなマーケティング戦略というものの全体像を示したい。
*関連:競争戦略の理論を一枚図で理解する|5つのフレームワーク
分析・現状分析
まずは、現状を把握することからマーケティング戦略は始まる。3Cはマーケティングに必要な情報をモレなく集めるためのフレームワークだ。
✔︎3C分析
・市場:顧客の動向、社会的なトレンドはどうか?
・競合:同じ業界の競合他社の状況はどうか?
・自社:自社の商品や施策の状況はどうか?
必要な情報を集めたら、それを評価する必要がある。何がプラス要因で、何がマイナス要因になるのか。SWOT分析がオーソドックスな手法だ。
✔︎SWOT分析
・強み:自社の強みとなる要因は何か?
・弱み:自社の弱みとなる要因は何か?
・機会:市場や競合(外部環境)にチャンスはあるか?
・脅威:市場や競合の動向で注意すべきことは?
戦略立案・実行
現状を客観的に把握したら、次はマーケティング戦略の立案に移る。まずは「誰に」価値を提供するかということを考えよう。
✔︎STP
・セグメンテーション:年齢、地域、職業などで顧客を分類する
・ターゲティング:どのセグメントをターゲットとするか決める
・ポジショニング:競合他社とどう違う価値を提供するかを決める
「誰に」が決まったら、その顧客に「何を」つまりどんな価値を提供するのかを決める。マーケティングミックスの4Pは役に立つ。
✔︎4P
・商品:どんな商品、サービスを提供するか
・価格:価格設定はどのように行うか
・販促:広告やインセンティンブ設計など
・流通:どのように商品を顧客に届けるか
最後に、商品やサービスの価値をどのように顧客に伝えるか。そのためにAIDAを用いて販促の戦略を立てる。ちなみに僕は、販促の戦略を立てる上では、AIDAが最強だと思う。どのくらい最強かは、こちらの記事を参考いただきたい。
✔︎AIDA
・注意:どのように知ってもらうか、注意を引くか
・興味:どのようにもっと知りたいと思ってもらうか
・欲求:興味を、いかに強い「欲しい」につなげられるか
・行動:実際に購買し、売り上げにどうつなげるか
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フレームワークは所詮、思考のためのツールなので、これが理解できたらマーケティングのプロフェッショナルという意味ではない。でも、今起きている事象を整理し、考えをまとめる上で、これらのフレームワークとそのつながりを理解することは非常に重要だと思う。
最後に、マーケティングを学ぶ上では以下の本がおすすめ!