ちょうど1ヶ月前の12/10、このブログをリリースした。大したことない短い記事が多いが、1ヶ月で29記事書いた。そして、ちょうど1ヶ月を迎えた今、1.2万PVを超えた。
イケダハヤトさんによると、1ヶ月に1万円の収益を上げるブログというのは5万PVほどらしい。そう考えると、1.2万PVというのはブロガー界隈ではクソのような数値だ。ただ、僕自身はリリースから1ヶ月で1万PVを超えるなんて思っていなかったので、正直驚いている。
僕のブログが1万PVを超えた理由
一方で、ここでブログのPVを上げるテクニックなどを語るつもりは毛頭ない。というかそんなテクニックはあいにく身につけていない。
なぜなら、このブログが1万PVを超えたのは、このブログが優れていたからではなく、ただの棚からぼた餅、ヒョウタンから駒、青天の霹靂(?)だからだ。
そう、僕のツイートを、社会派ブロガーちきりんさんがリツイートしてくださった。ただそれだけである。
僕はちきりんさんの本が大好きで、著書はすべて読んでいる。その本の感想というか、心を動かされた話をアップしたブログについてツイートした。それをちきりんさんがたまたまリツイートしたのだ。
ちきりんさんのフォロワーは約25万人。その方に1回リツイートされただけで、フォロワー200人にも満たない僕のアカウントのツイートは5万インプレッションを優に超え、ブログのPVは急激に伸びた。恥ずかしい話だが、1.2万PVのうち、約8割はちきりんさんの、たった1回のリツイートによってもたらされた。
オピニオン・リーダーの影響力
僕たちは、ここから何を学ぶべきか。「有名人にリツイートされたらPV伸びます!やったね!」なんて短絡的な話で終わらせるべきではない。
僕たちがここから学ぶべきは、ソーシャルネットワークの時代における「オピニオン・リーダー」のパワーの大きさと、その他大勢の無力さだ。文章にするとそりゃそうだろという感じかもしれないが、僕は今回の件でそれを肌で実感した。
オピニオン・リーダー
準拠集団の中で、私的なコミュニケーションによってアドバイスや情報を提供し、「その他大勢」に強い影響を与える人物のことである。
準拠集団
「準拠集団」とは、その人の態度や行動に、直接的、または間接的に影響を与える集団のことである。それは家族かもしれないし職場の同僚かもしれない。そしてツイッターのフォロイーかもしれない。
コトラー&ケラー「マーケティング・マネジメント」では以下のように言及されている。
準拠集団の影響が強い製品やブランドの製造業者は、それぞれの集団のオピニオン・リーダーにメッセージを伝え、影響を与えなければならない。(中略)マーケターは、オピニオン・リーダーのデモグラフィック特性やサイコグラフィック特性を明らかにし、接触メディアを知り、彼らに向けてメッセージを発信して、到達を図っている。
ツイッターのタイムラインにいる人たち(フォロイー)は、紛れもなくあなたの「準拠集団」だ。そして、フォロワーに支持されるちきりんさんのような人は、そのタイムライン上での圧倒的「オピニオン・リーダー」である。
少数派のオピニオン・リーダーが世の中を動かす
僕も含め、ほとんどの人は「その他大勢」に属しているはずだ。しかし世の中を動かしているのはほんの数パーセント「オピニオン・リーダー」である。
企画の担当者やマーケターは、「バズらせます」と言いながら、「その他大勢」が好みそうな無難なプロモーションを企画していないか。「拡散させます」と言いながら、ほんの数パーセントのオピニオン・リーダーを見逃していないか。
世の中に影響を与えるのは、「オピニオン・リーダー」だ。その人たちの目にとまらないと、世の中の注目を引くことは難しい(もし、自分が今現在「オピニオン・リーダー」でないならば)。一介のマーケターとして、今回の経験を心に刻みたい。