Facebook, Twitter, Instagram…僕たちは日常を切り取っては、せっせとSNSに写真やコメントをアップする。SNSに自分の日常や考えを投稿するのは、一般的に「承認欲求」を満たすためだと言われる。その背景にある3つの承認欲求については、以下の記事に書いた。
ところで、承認欲求と関わりの深い言葉として、「自己肯定感」がある。誰かに承認されることで、僕たちは自信をもつことができる(ことがある)。それが自己肯定感。
イヴリン・リム『人生が変わる自分の愛し方』によると、自己肯定感とは、「自己愛」と「ナルシシズム」に分けられるらしい。ナルシシズムは、他人と比べて自分は優れているかと考えることで、自己愛は、欠点や失敗も含めて自分を愛せるかということだ。
✔︎ 自己愛 …欠点や失敗も含めて自分を愛しているか
✔︎ ナルシシズム …他の人と比較して自分を愛しているか
SNSの話に戻ると、SNSへの投稿を通して得られる自己肯定感は、「自己愛」ではなく、「ナルシシズム」に近いのかもしれない。
SNSに投稿するということは、自分で自分を認めるのではなく、他人に自分を認めてもらうことを望む心理が背景にある。自分の存在に自信がある=自己愛が強いのならば、他人からの承認を求めることはしなくても良いはずだ。
SNSを通して他者からの承認を求めることは、自信のなさの裏返しなのかもしれない。自撮り写真を積極的にSNSにアップする人は、自己愛が強いのではなく、ナルシシズムが強いとも言えそうだ。
そんなことを思いながら、今日も僕はSNSに投稿する…