この1年間、オンライン英会話を300回(1回25分)以上、英会話スクールのレッスンを50回(1回40分)を受けた。1日365日なので、ほぼ毎日なんらかの英会話をしたことになる。もちろん、レッスンだけではなくレッスンの予習やTOEICの勉強などもしたので、まあまあ勉強した1年だったと思う。その結果、どのくらい上達したか、そしてこの学習から学んだことをまとめてみる。
<筆者の英語学習歴>
僕は留学経験もなければ海外在住経験もない純ドメの30代だ。3年ほど前から本格的に英語学習(特にスピーキング)を始めた。現在はTOEIC L/R875, S150, W170というレベル。2年ほど前から、仕事でも時々英語を使うようになった。
思うほどは伸びない。でも伸びている
率直な感想は、「思うほどは伸びない。でも確かに伸びている」という感じ。特にスピーキングに関しては、まだまだカタコトと言わざるを得ないレベルだ。ただ、もちろん、英語を使うことに関しての心的ハードルはほぼなくなったし、道端や旅行先で外国人に話しかけられても、問題なく対応できるようになっていると思う。
ただ、「最低限のコミュニケーションがとれる」ということと、「流暢である(ペラペラである)」ということは天と地ほどの差がある。ネイティブ同士の会話にはついていけないし、早口で話されるとよく聴きとれないこともある。最低限を伝えられるようになっているけど、実際に伝えられるのは言いたい事すべての70%くらいだろうか。僕のスピーキングレベルは、流暢というには程遠い。まだまだ「カタコトレベル」なのだ。
こう考えると、大人になってから語学を習得するというのは生半可な道ではないということがよくわかる。「1日3分でペラペラ!」なんていうどこかの英語教材の謳い文句が、真っ赤なウソであることは明らかだ。
毎日話せばすぐにスピーキングが伸びるわけではない
このように、オンライン英会話や英会話スクールでのレッスンを受けても、すぐにスピーキングが伸びるわけではない。ただし、意外にもスピーキング以外の英語力は着実に伸びていることは実感している。
まず、リスニング力は明らかに伸びている。TOEICのリスニングセクションのスコアは約1年前が445で、1年後は470まで上がった。これは、英会話スクールやオンライン英会話で頻繁に会話を経験することで、相手が言っていること、質問されていることを集中して理解しようとしているためだと思う。
また、意外にもライティング力も伸びていた。TOEICスピーキングのスコアは、ほぼ上がらなかったのに対し、ライティングのスコアは150→170に伸びた。ライティングのトレーニングは全くしていないのに。これは、やはり文章を構築してアウトプットする力が、英会話トレーニングを通して高まってきているということだと思う。
足りていないのはスピード
ライティングが上達してスピーキングが上達していないということは、文章を構築する力はあるのに、瞬発力・スピードがないために会話に十分に対応できていないことだと思う。
この「瞬発力・スピード」を伸ばすにはどうすれば良いのかというのは悩ましいが、引き続き会話する機会を継続的に持ちたいと思っている。
まとめ
純ドメの大人が1年間でオンライン英会話を300回以上、英会話スクールのレッスンを50回受けると、スピーキング力は一定伸びる(ただ一気に伸びることはない)。そして、リスニング力やライティング力など、スピーキング以外のスキルが着実に(先に?)伸びる傾向がある。