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本当に中国語を話せるようになるための具体的な勉強法

広州スターバックス

中国語を話せるようになるための方法

上海に来て1年半、中国語試験の最上級であるHSK6級に届いた。ここで改めて、自分が考える最短ルートの勉強法をまとめたい。ここでご紹介したいのは、HSKをパスするための勉強法ではなくて、「中国語を話せるようになる」ための勉強法だ。

そして、決して「楽にペラペラになれる方法」でも無い。中国語と日本語には共通する漢字も多いので簡単だと思っている人もいるが、外国語を話せるようになるというのはそんなに簡単なものではないし、楽な方法があるわけでもない。ただ、自分も色々な勉強法やテキストを試して今のレベルに至るので、「今自分がまたゼロから中国語学習をスタートするとしたらどのように進めるか」という観点で、最短ルートの方法としてまとめたいと思う。

「いやいや上海に住んでるんだから話せるようになって当然でしょ?」と思われるかもしれないが、語学というのは生活で触れるだけで自動的に身についていくものではない。特に大人は、母語(日本語)を通して理解し、勉強することが不可欠だ。

自分の場合は、中国人の同僚や上司を持ち、仕事では毎日中国語を使っている。だから、日本にいる方よりも圧倒的に中国語に触れる時間は長いはずだ。でも上海に来る前にHSK4級はとっていたし、HSK5級も上海に来て3ヶ月でとった。だから、自分の中国語力は、決して自然に伸びたものではなく、自学の勉強による基礎力の上に、仕事上での演習量が積み重なって成り立っていると思っている。

この記事では特に、この自学勉強の方法にフォーカスしているので、日本で勉強されている学習者の方にも参考にしていただけるはずだ。

目指すレベル

さて、結論を先に言うと「話せる」中国語を主眼に置くならば

1. HSK4級レベルまでの語彙と文法を能動語彙まで高める

2. HSK5級レベルの語彙を受動語彙まで高める

これでかなり話せるようになる。

能動語彙というのは、読んで理解できるだけではなく、「自分で使える」というレベルまで習得している語彙のこと。受動語彙は、読んで聴いて理解はできるが、自分では使えないレベルの語彙だ。

よくHSK6級をもっていても話せない人がいると揶揄されるが、それは基本的な単語や文法が能動語彙まで高まっていないから。HSKにはスピーキングが無い上に(HSK口语という別試験はある)、日本人は漢字の意味がなんとなく理解できてしまう分、受動語彙だけ増やせば良くも悪くもHSKのスコアを上げられてしまう。でも能動語彙を増やさないと話せないのは、英語と同じだ。

英語との勉強法の違いは

基本的には、英語も中国語も、勉強法は同じだ。基本的な文法を理解し、単語や熟語を学び、発音やリスニング力を鍛える。日本人は、多くの漢字を知っている分、他の外国人に比べて学習が有利であることは間違いない。

しかし、英語との最も大きな違いは「発音」だ。中国語学習者の方はすでにご存知の通り、中国語には「ピンイン」「四声」という独自の発音がある。学習者はこれを侮ると痛い目を見る。ネイティブと実際に話すとわかるのだが、特に四声が少し違うだけで、驚くほど通じない。恥ずかしながら、自分も簡単な単語を聴き取ってもらえないこともあり、ショックを受けることもある。HSK6級をとった今でもある。

①発音(ピンイン/四声)と超基本文法を叩き込む

中国語初心者の場合は、まずは何よりも発音(ピンイン/四声)を叩き込むことが必要だ。この勉強はかなりつまらないが、前述したように上級者になっても重要なので、将来の自分を助けると思ってきっちりやったほうがいい。ポイントは英語と同じで、ネイティブ の発音をとにかくそのまま真似する。日本語のカタカナの発音に置き換えて覚えるなんてことを決してしないことだ。

おすすめ教材・サービス

初心者にダントツでおすすめなのはこのHello Chineseというアプリ。僕は中国語を始めて2ヶ月程度はこのアプリをかなりやりこんだ。HSK1-3級くらいの基本的な単語と文法、そして発音(ピンイン/四声)がゲームのような感覚で学べる。無料範囲だけでもかなり使えるが、課金する価値が十分にあるアプリだと思う。

HelloChinese - 中国語を学ぼう

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また、発音はやはり人に矯正してもらうことが一番効く。オンラインの中国語レッスンサービスなら、手頃な値段で中国人の講師の指導を受けられる。僕が使ったことがあるのは以下、カフェトークでつながっている台湾人の講師からは上海にいる今でもコンスタントにレッスンを受けている。

・CCレッスン

・カフェトーク

・ベルリッツ 

HSK4級レベルの例文を刷り込む

次に、HSK4級レベルのテキストを使って、基本文法と語彙を能動語彙まで高める。このレベルの例文を何度も音読&リスニングし、頭に刷り込む。英語学習者の方ならわかるかもしれないが、中学生で習うレベルの文法を組み合わせれば、言いたいことの多くは表現できる。基本的な語順や、「だから、しかし、もしも」などの接続詞を使えるようにするだけで、スピーキング の表現の幅は格段に広がるのだ。

個人的には「話せるようになる」ためにはこのレベルの勉強が最も重要。繰り返しになるが、HSK4級までのレベルの文法と語彙を、「読んでわかる」だけではなく「文字なしで聴くだけで理解できる」「何も見ずに自分で言える、書ける(タイピングできる)」ことが重要だと思う。

おすすめ教材・サービス

このレベルの勉強におすすめしたいのはZ会の速読速聴中国語[初級編]。HSK4級までレベルの基本文法と単語が網羅されているし、一つひとつの例文も長過ぎず読みやすい。挫折もしにくいボリュームなのも嬉しい。僕は上海赴任前〜直後まで、このテキストをかなりやりこんだ。例文の音読、シャドーイングに加え、中国語→日本語への訳もやったし、通勤時間に繰り返しリスニングした。

HSK3級以下の文法や単語にまだ自信のない人は、こちらもおすすめ。

アウトプット番外編

僕は仕事上、中国語でメールとチャットを大量に対応する。これがかなり中国語のライティング力、そしてスピーキング力に役立っている実感がある。自分の場合はこのような環境のおかげで嫌でも中国語をタイプしまくる必要があるのだが、今仕事で中国語を使わない方も、中国のソーシャルメディアなどで自分で発信をしたり、コメントしたりする習慣をつければ、同じようにライティング&スピーキング力を高められると思う。

 

 HSK5級レベルの文章をひたすら読む/聴く

ネイティブと会話するには、当然だが相手が言っていることを十分理解する必要がある。日常の会話というレベルだとHSK5級程度の語彙を理解できる必要がある。もちろんHSK6級レベルまでもっていくに越したことはないが、HSK6級は書き言葉や成語も多いので、日常の会話ではそれほど使わなかったりする。もちろん、中国語の本やニュース記事を読めるようになりたいなどの目標があれば、6級を超えることは必須だと思うが。

さて、このレベルの語彙を身に着けるためにはやはり多読多聴だ。何度も文章を精読→音読→リスニングしよう。素材は語彙のレベルが合っていれば何でも良いと思うが、おすすめなのは以下。

おすすめ教材・サービス

HSK5級レベルの語彙が完全に網羅されているので、試験対策にも効果抜群。100個の記事が収録されているのでかなりボリュームはあるが、その分力はつく。記事の内容も中国人の考え方や文化にまつわるものも多く面白い。

「聴読中国語」は色々なサイトで紹介されている鉄板教材だ。僕もこの教材はやりこんだ。約60記事にHSK5級+αくらいのレベルの語彙が凝縮されている。音声もネイティブ スピードの高速版がついていることもポイントが高い。一方で、超良質な教材に間違いはないが、かなり古い教材でもあるので記事の内容は面白みが無いことと、ピンインはふられていないので難度は高い。

最低限話せるようになったその先は

以上、話せるようになるためのおすすめの中国語の勉強方法をまとめた。上記をやりきった後でも、当然だがネイティブレベルには程遠い。語学というのはそんなに簡単に「マスター」できるものではない。

だからこそ、長期的に勉強を続けていくことが重要だ。さらに中国語力を磨いていくためには、中国語の映画やドラマを楽しんだり、SNSの動画を楽しんだり、できるなら中国人の友人(もちろん講師でも)と会話を楽しむなど、エンタメ化してゆっくりと伸ばしていくのが個人的には良いと思っている。