しがないマーケターの戯言

読んで学んで、物を書/描く。

なぜ英語を学ぶことは楽しいのか

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近年、英語を本格的に勉強してきて、さらに最近は中国語も学んでいる中で、自分は英語に限らず語学学習というものが好きであることに改めて気づいた。では、なぜ語学学習を好きだと思うのか。なぜ、自分以外にもこれほど語学学習に励む人がいるのかについて考えてみた。

投資メリット

まず、言わずもがなだが、実利的な側面。英語力がある程度あることは、日本ではキャリアの面でかなりプラスに働く。外資系企業、商社、海外勤務のあるメーカーなどで働くチャンスが増える。この事実はわかりやすいモチベーターになるはずだ。

また、特に日本人は未だに欧米社会への憧れやコンプレックスがある。「英語を喋れることはカッコイイ」という価値観は今も昔も変わらない。これも、英語学習者を強くモチベートしている一因だと思う。

ただ僕は、語学学習の魅力は、このような実利的な話だけではないと考えている。

成果が出る

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実利面以外での語学学習の魅力の一つは、やれば必ずと言って良いほど成果が出ること。英語力を上げるために、高度な論理的思考力や専門知識は必要ない。毎日コツコツと続けると、必ず少しずつ上達してくる。「少しわかるようになった」「TOEICの点数が少し上がった」といった上達実感が、語学学習者をモチベートし、面白さを感じる要因になっていると思う。

これは、スポーツのトレーニング、特に筋トレに似ている。ある程度単純なトレーニングを続けていれば、少しずつ重いバーベルが持ち上がるようになったり、少しずつ速く走れるようになる。

英語のトレーニングも、音読や多読など、単純なものが多い。一つひとつのトレーニングは地味だが、スポーツと同じように、続けていれば少しずつだが上達を実感できるようになる。身体的な外見に表れないのは筋トレとは異なるけど。

正解がある

「成果が出る」と似ている観点だが、語学には一定の「正解」というものがある。もちろん、語学はコミュニケーションのツールなので、文脈やニュアンスによっていくつもの正解があるものだが、例えば、「マーケティングを勉強する」という正解がはっきりしていないものは努力の方向性を定めることが難しい。

語学学習はある程度の正解というものがあり、努力の方向性がわかりやすいので、面白さを感じるという側面があると思うのだ。

学習教材が豊富

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そして、努力の方向性がわかりやすい、ということの背景には、豊富な学習教材がある。特に英語は、テキスト、アプリ、オンライン英会話、英会話スクール、短期留学まで、学習したいと思えば、いくらでもできる環境が日本にはある。

この環境が、「成果が出る」「正解がある」という上記の要素を後押ししていると思う。(教材や学習コンテンツが多すぎで混乱するというケースもあると思うけど)

英語だけでなく、中国語をはじめとした他の言語でも、書店に行けば何種類ものテキストがあり、インターネットを使えばいくらでも学ぶことができる。

精神が安定する

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最後は少し毛色が違う観点。

音読する、問題を解く、などの語学のスタンダードな勉強方法は、とても単純なものばかり。単純だからこそ、それに没頭することができ、仕事や人間関係のことを忘れる時間にもなる。

多くの人にとっては、仕事で使う思考回路と別の思考回路を使うことになるので、これが精神のリフレッシュにつながり、気持ちが安定する感覚が、少なくとも僕にはある。これは個人差があるかもしれない。語学学習が好きな方、いかがだろうか?

挫折しやすい理由

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一方で、語学はもちろん挫折しやすいという点もある。その理由は、上記で書いた「成果が出る」とやや矛盾もするが、「一気には上達しない」ということが考えられる。

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僕はオンライン英会話と英会話スクールのレッスンを、この1年間ほぼ毎日受講した。もちろん、英語力は伸びた。仕事でも英語を使って会議に参加できる。でも、その伸び幅は決して大きなものではない。1年間毎日英語を話したのだからもっと伸びても良いのではというのが正直なところでもある。

 

英語はやれば必ず上達する。でもその上達は亀の歩みだ。

だからこそ、長く楽しめる趣味なのかもしれない。