NERDY

しがないマーケターが書く戯言。

組織のために尽くす働き方は本当に時代遅れなのか

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今は組織の時代ではなく、個人の時代だと言われる。インターネット、そしてSNSが爆発的に普及し、個人が発言する力が強まり、組織に依存しない生き方の価値が認められるようになった。独立やフリーランスという生き方は、もはや珍しいことではない。

僕自身も、この時代の流れに影響を受けている一人だ。大学を卒業して以来、わりと大きな企業の中で、ちっぽけな存在として働いている。待遇や仕事内容には別に不満はない。でも、大きな組織ではなく、もっと個人として働ける生き方にはとても惹かれている。いつかは独立や起業、フリーランスとして働きたいとも思う。

一方で、組織への帰属意識というか、忠誠心みたいなものは、完全に時代遅れだとは思えないのだ。

憎めない存在、ルイス・リット

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海外ドラマのSUITSは、ニューヨークの一流法律事務所が舞台のストーリーだ。主人公は、天才イケメン弁護士の師弟コンビ。その中に、ルイス・リットという個性的な人物が登場する。彼は、主人公の天才イケメン弁護士二人を妬み、時には間違いを犯し、嫌われ役を一身に担っている。しかし肝心なところでは主人公たちへの友情と男気を見せる、とても魅力的な存在だ。

彼は異常に所属する法律事務所への忠誠心をもっている。時には「俺がこのファームの最大の危機を救ってみせる!奴の思い通りにさせるものか!」と血眼になって働く。

ドラマではあるが、そんな彼を見て、単純にかっこいいなと思う。

他者に存在を認められたいという欲求

ポジティブ心理学によると、人は金銭などの物質的な欲求とは別に、「人を助けたい」「人の役にたちたい」という欲求を多かれ少なかれもっているらしい。他者の役に立ち、他者に存在を認められることで、自分の存在意義を確認するのだ。

これが事実だとすると、それは、人が組織のために生きる理由にもつながる。直接的に顧客に対してだけではなく、組織、そして同僚や上司に喜んでもらいたい、役に立ちたいというのは一つのモチベーションの源になり得るのではないだろうか。

フリーランスで成功している一部の人は「組織のために働くなんて意味がない」「上司とか同僚とか、しがらみは不要」とメディアで発信する。「一度きりの人生なのに会社で我慢して働くことに意味あるの?」と問う人もいる。

確かに、企業で働いていると、合わない人たちとも働かなければならない。しかし、「この人とは楽しく働ける」「この人に恩返ししたい」「この人に喜んでもらいたい」と思える人が周りにいるのであれば、これほど幸せなことはないのではないかとも思う。

自分のためだけに働くには限界がある。人が社会的な動物であると言われるように、同僚や上司の役に立ちたい、認められたい、と思い働くことは、一見世間の限られた常識にとらわれているようにも見えるが、実は自分の感情に素直に生きている部分もあるのではないか。そんなことを最近思った。