東京大学生産技術研究所 70周年記念展示会「もしかする未来 工学×デザイン」を覗いてみた。
どんな展示会か
東京大学の110名を超える教授、准教授、講師のそれぞれが研究室を持ち、ナノスケールの物理現象から、地球規模の現象まで、人の暮らしをよりよくするための研究を行っているのが「東京大学生産技術研究所 」。その70周年記念展示会だ。
なんと、写真撮影OK!
場所
六本木 国立新美術館
会期
2018年12月1日(土)~12月9日(日)
入場料
無料
▽「君の名は」の聖地でもある国立新美術館
展示されていたもの(一部)
・東京大学生産技術研究所の施設や歴史の紹介
・工学とデザインをつなげるためのプロジェクト紹介
・3Dプリンターで作られたオブジェクト
・最新のAI技術の紹介
・最新のセンサー技術の紹介
・後進国に提供している災害対策研究の紹介
印象に残ったこと
印象に残ったものをいくつかご紹介したい。
3Dプリンターで作られたオブジェクト
3Dプリンターで作られた、不思議な形のオブジェクトが多数展示されていた。3Dプリンタの価値をいまいち理解できていなかったが、パーツを組み立てることでは再現できない特殊な形状を形成できることを知った。
おそらくこれにより、生産工程の効率化ができる可能性もあると感じた(「組み立てる」という作業を減らせるため)。
最新のセンサー技術を用いたIOT
手の動きや表情(?)に反応してライトや空調などの機器を操作できる最新のセンサー技術が紹介されていた。
機械が人間の動きや感情、意思を読み取り、それに合わせてくれる。これは、Appleの商品が「直感的にできる操作性」で市民権を得たことの延長線上にある価値だと感じた。
工学とデザインをつなげるためのプロジェクト
工学(の研究)と、デザインというものをどのようにつなげられるか、というプロジェクトが紹介されていた。ひとつ一つの技術は、それが画期的なものであっても、社会や人の生活に役立てないと、価値を発揮できない。そこに課題を持ち、デザイナーが研究所に入り、「その技術をどうデザインし、社会の役に立てるか」を考えるプロジェクトだという。
ちなみに、ここで言われている「デザイン」とは、広義のデザインだ(僕の理解では)。「デザイン」という言葉自体は、誌面やロゴのデザインなどの「グラフィックデザイン」を想起する。
ちょうど、「マーケティング」という言葉が「広告」を想起させるように(少なくとも日本では)。
ただ、ここで言われているデザインは、どちらかというと「仕組み」という意味に近いんだろうな、などと考えた。
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以上、非常に短いイベントなので、興味のある方はお早めに!