しがないマーケターの戯言

読んで学んで、物を書/描く。

「人を巻き込む」ってこういうことだ

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僕の職場の先輩の話。先輩とは言っても、現場の管理職で、部長レベルの偉い人だ。僕は直属の部下ではないのだが、最近その人と仕事で関わることが多かった。その人の仕事ぶりを見ていて、「組織で活躍する人はこういう人なんだなー」と感心した。

過去にもその人と仕事で関わることはあった。会議で特にすごいアイデアを発信するわけでもなく、頭脳明晰な分析をするわけでもない。でも仕事で深く関わると、その印象が変わった。その人に頼まれた仕事なら優先順位を上げて取り掛かろうと思うようになった。なんで自分はそう思うのだろう、と考えると、こんな仕事の仕方をしている。

・事業の成功のためにはっきりと意思を持っている

・成功のためには、一人の力ではなく、関連各所の協力が必要だということを理解している

・直接コミュニケーションをとる、声をかける

事業の成功のためにはっきりと意思を持っている

とにかく意思が明確。特に細かな分析や、突飛なアイデアがあるわけではない。「私はここにポテンシャルがあると信じている」と繰り返す。経験を下に主張している部分も多いので、本当に正しいかはロジックではわからないが、説得力がある。

成功のためには、一人の力ではなく、関連各所の協力が必要だということを理解している

一人でどうのこうのしようとしていない。サービス開発部、マーケティング部、現場、それぞれの専門領域のスキルがないと目的を達成できないと理解している。だから、時には他の部署の部長に苦い顔をされても根気よく説得を続ける。人を動かそうとする。

直接コミュニケーションをとる、声をかける

直接コミュニケーションをとる。特に、動かすのが難しいと感じる人には、雑談も含めこまめに声をかける。英語が堪能でない日本人がコミュニケーションを避けがちな外国人に対しても同じ。職場のフロアを歩いている時に、見かけると、フレンドリーに肩をたたいて声をかける。

 

この人を見ていると、自分には到底敵わないなあと思う。頭の良さではない。よく就活なんかで聞かれる「人を巻き込む力」である。個人の力なんてたかが知れている。一定規模以上のある組織に属して、そこで成果を上げるということは、当然だが人を巻き込むということが重要なのだ。