しがないマーケターの戯言

読んで学んで、物を書/描く。

上海で2年半マーケターとして働いた経験

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2021年12月末、駐在員として上海で働き始めてちょうど2年半が経った。一般的に、駐在期間が3年前後の会社も少なくないので、それを考えるとわりと長くなってきた。とはいえ駐在期間が比較的長い弊社では、相変わらず一番歳下のペーペーである。

 

この1年は(2年半ずっとかもしれないけど)、正直苦労することのほうがはるかに多かった。マネージャーとしての仕事もギリギリなんとかやっている感じだ。自分の見るべき範囲が広がり、自分で手を動かすべきではないことが多くなり、「自分でやりたい病」の自分にとってはなかなか困難も多い。

 

実務上のことはもちろん細かく書けないが、色々なプレッシャーもあり自分の存在価値を疑ってしまう瞬間が少なからずある。そして自信がじわりじわりと削られていく。中国語力はというと、仕事での基本的なコミュニケーションは問題ないものの、最初の1年に比べると勉強量も落としているので、成長スピードは停滞気味である。

 

一方で、自分の成長というか、前進していることを感じることもある。最近、他部門の部門長をはじめとした中国人同僚たちが、比較的友好的にコミュニケーションをとってくれるようになっている実感がある。以前から関係性が悪いという意味ではないのだけど、以前にも増して雑談をしてくれたり、会議で建設的な意見をより出してくれたり、こっそり誰かの悪口をこぼされたり(秘密を共有することは親密性を高めるものだ)。

 

また、今の仕事は、中国のデジタルマーケティングにどっぷり浸かれている感じがして、自分のキャリアにとってとてつもなくプラスになっているはずだし、シンプルに面白い。WeChatを中心としたマーケティングをメインに担当しており、2022年はこのプロジェクトをなんとか、成功といえるものにしたい。具体的な中国マーケティングに関しては以下の記事をどうぞ。

iroiromanabu.hatenadiary.jp

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まだ先のことはわからないが、ハードな日々が続く現状を考えると、自分があとどのくらい長く上海に、今のポジションにいれるかはわからない。だから、2022年の1年は、少しでもチームや会社に自分がここにいた価値を残せるようにしたい。一過性のものではなく、人材育成なども含めて、「残るもの」を1つでも多く作りたい。あいつがいてくれてよかった、と誰かに思ってもらえる存在になりたいものだ。