しがないマーケターの戯言

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9番バッターの面白さ

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先日取引先との食事で、大学時代の野球について聞かれて少し話したら、当時のことを思い出した。このブログの読者の方は野球にあまり興味もないかもしれないが、大谷選手の大活躍も盛り上がっていることなので、この記事では「9番バッターの面白さ」について簡単に書いてみたい。

僕は大学時代、9番ライトというポジションだった。たぶん少しでも野球を知っている人なら「ショボい人のポジション」と思うはずだ。でも、これが僕にとっては最高に面白かった。

まず、一般的に9番という打順はあまり打力が無いバッターに充てられる。だから、相手ピッチャーは油断しがち。ピッチャーも9番バッターにはあまり体力を使いたく無いわけだ。つまり、甘いボールがきやすく、それを狙ってフルスイングすればヒットを打てる確率が高まるということなのだ。

さらに、9番がヒットを打つと次は1番打者(好打者)で、得点に繋がりやすく、流れを引き寄せられることも少なくない。一気にヒーローになれる非常に美味しい打順なのだ。

僕が9番でヒットを打つためによくやっていた作戦はこんな感じ。

1.まず、最初はセーフティバントの構えを見せる。するとピッチャーは「打力無いくせにうぜえなあ」と思う。

2.もし1、2球目がボールになったらかなりしめたものだ。3球目はかなりの確率で真ん中に甘いストレートが来る(あくまでアマチュアレベルでは)。

3.なぜなら、打力の無い9番なんかにフォアボールを出したらもったいなさすぎる。その甘いストレートをフルスイングしてセンター返しをする。

4.本来打ち取って当たり前の9番に綺麗にヒットを打たれてしまったピッチャーは心理的にダメージを受ける。次は好打者である1番なのだから。

5.さらに盗塁を決めたりできれば一気に得点圏のランナーになり流れをグッと引き寄せられる。

こんな感じで9番バッターというのは、意外にもとっても面白い立ち位置だと、僕は思っている。9番バッターになり、僕の野球の世界はグッと広がった。