僕は非エンジニアであり、プログラミングは初心者だ。普段マーケティングの仕事をしていて、Webサイトの企画や運営には関わることが多いので、Webサイト制作のプログラミングには以前から興味があった。
プログラミング関連の本はいくつか読んだことがあったが、もちろんそれだけではプログラミングの入り口に触れたにすぎない。
そこで、SNSなどで話題のプログラミング学習サイトProgateで勉強してみることにした。HTML&CSSとJavascriptをだいたい30時間くらい勉強したので、同じくプログラミング初心者だけど勉強を始めてみたいかたの参考のために、感想をまとめてみる。
Progateの概要
プログラミングの基礎を学べるオンライン学習サイト。なんと、無料で「HTML初級編」「Ruby基礎編」など、基礎レベルの 17レッスン を学習できる。ただ、正直無料コンテンツだけだと本当に概要の概要だけで、物足りない。僕は、応用編も含めて全68レッスンを受けられる980円/月の有料プランにして勉強した。スクールなどに通うと授業料はかなり高額なので、980円というのは破格(1年やったとしても1.2万円)ではないだろうか。
学べる言語
学べる言語は実に様々だ。Webサイト制作の基本言語であるHTML&CSSや、Javascriptはもちろん、jQuery、Rubyなど14言語(2018年10月現在)がある。今巷で話題の機械学習言語、Pythonなども含まれており、初心者には十分すぎるコンテンツがそろっている。
Progateの特長
理論と実践がセットになっている
最も特徴的なのは、理論と実践がセットになっていること。Progateでは、1つのテーマに対して3~5枚くらいの簡潔なスライド(これがまたわかりやすい)を見て、その理論をWebブラウザ上で実際に自分でコーディングしながら進んでいく。
映像授業などで見るだけだとわかったような気になって身につかない。でも、理論を学んだ直後に自分で手を動かすことで、実際にコードを「書ける」ようになってくる。例えば、英会話も本で勉強したり授業を聴くだけでは見につない。実践(実際に話すこと)が必ず必要なので、このProgateの学習スタイルは非常に理にかなっていると思う。
正誤判定機能がついている
さらに、実際に自分でコードを書くと、画面右にあるディスプレイにすぐに反映され、「判定」を押すと、コードが正しく書けているかを即時判定してくれる。
自分のアウトプットが正しいのかということに対して、すぐにフィードバックがあるというのは、ゲーム感覚で楽しめる上に、上達を早めることにつながると思う。そして正解するまで次に進めないので、嫌でもコードの書き方が身につく。
応用コンテンツが充実している
HTML&CSSには「道場コース」というものがあり、実際に自分でゼロからコードを書くコンテンツもある。エンジニアでもない場合、自分で明確に作りたいWebサイトでもない限り、アウトプットの場がなかなかない。でもこの道場コースがあることで、実践に近い形でアウトプットができるので、このコンテンツによってプログラミングの理解が一段深まったと思う。
復習機能の充実
さらに、嬉しいのは復習の機能が充実していること。一度受けたコンテンツでも何度も受けられるし、複数回受けると、コースの入り口に★マークが増えて、達成感を感じられる。
そして、驚いたのが「スライド検索」という機能。学習コンテンツ内の解説スライドをフリーワードで検索できるので、実際にコードを書きながら、わからないところはすぐに復習できるのだ。
30時間勉強した成果
僕は、2ヶ月くらいをかけて、毎日ちょっとずつ進め、HTML&CSSとJavascriptのコンテンツを2回ずつ取り組んだ。30時間くらいかかったと思う。でもそれだけで、簡単なコードなら、調べながらやれば書けるようになったと思う。また、プログラムというのがどのように動いているのかを理解できたので、Webエンジニアの人の話もよくわかるようになった。仕事で自分でコーディングはしないという人でも持っていて損はないスキルだろう。
おすすめ書籍
最後に、理解を深めるためのおすすめ書籍をご紹介したい。Progateは、あくまでプログラミングを学ぶコンテンツだ。その背景となる、Webサイトとはどのような仕組みで動いていて、その中でコーディングはどのような役割があるのかという知識には触れられない。以下の「HTML5の絵本」はそのあたりを初心者にもわかりやすく解説してくれているので、とてもおすすめできる1冊だった。Progateの補足として一読してみてはどうだろう。
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以上、プログラミング初心者におすすめしたいProgateについてご紹介した。学習することの楽しさを教えてくれる素晴らしいコンテンツだと思う。