TEDのプレゼン「The secrets of learning new language」では、語学学習メンターであり「多言語話者」であるプレゼンターにより「言語習得の秘訣」が語られている。
ただ残念ながら日本語の字幕がないようなので、独自に日本語でサマリを作成してみた。英語学習に役立ててほしい。
プレゼン要約
・世の中には、「ポリグロット(Polyglot)」と呼ばれる「多言語話者」がいる。プレゼンターは8言語目を勉強中とのこと。
・世界の言語愛好家が集まるイベントがあり、そこに行くとたくさんのポリグロットと会うことができる。
・あるポリグロットは新しい言語を学び始める時、旅行用のフレーズ集でいくつかのフレーズを学んだ後、旅行に行きすぐに現地の人とコミュニケーションをとる。そこでたくさん間違える中で覚えていく。
・別のポリグロットは、ロシア語を学ぶ時、Skypeでロシア語のネイティブスピーカーとつながり、ロシア人2人のチャットボックスを立ち上げる。そして、最初に片方のロシア人に「こんにちは」とテキストを打ち、その返答をもう片方のロシア人に打ち、会話がどのように始まるのかを学んだという。
・プレゼンターはたくさんのポリグロットの話を聞いたが、皆それぞれ学習方法は異なった。しかし、1つ共通しているのは、「言語学習プロセスを楽しむ方法」を見つけていたことだ。ある人はカラフルな文法チャートを作り、ある人は外国語のレシピを使って料理を作っていた。プレゼンターの場合は、学習言語でハリー・ポッターなどの好きな小説を読んだ。
・言語を学ぶことに近道はない。そのプロセスを楽しむことが最も重要。教科書を開きたくないなら、ポッドキャストやYoutubeでその言語を聴く。会話が億劫であれば、写真を見ながらセルフトークをすることだってできる。
・さらに、流暢に話せるようになるには、3つの原則を守ると良い。
①学習したことを長期記憶に保存できるように、繰り返して覚える。AnkiやMemriseなどのアプリはポリグロットに人気がある。
②学習時間を生活の一部にする。いつもより15分早く起きて単語を覚える。運転中や家事を行っている時にポッドキャストで言語を聴くなど。
③忍耐力を持つ。2ヶ月で習得することはできないが、上達を実感することはできる。上達を実感することよりも私たちを動機付けるものはない。
プロセスを楽しむ重要性
上記のようにこのプレゼンで語られている言語学習の要は、「プロセスを楽しむこと」だ。
僕はNetflixで海外ドラマを見始めてリスニング力が大きく上がった。毎日机に向かってリスニングの教材を15分聴くのは時には辛いが、内容を純粋に楽しめるドラマであれば苦もなく1時間見ていられる。
毎日リーディングの問題集を開くのは辛いが、簡単な英語で書かれている興味のあるテーマの本なら毎日読める。(多読本として有名なラダーシリースの記事も書いているのでご参照)
このプレゼンターが言うように、言語学習に近道やショートカットはない。そのプロセスを楽しんで、「長く感じない」ことが一番の方法なんだと思う。