この記事では、ファイナンス(財務)を本格的に学んだことがない人が、基礎を学ぶためのおすすめ本を紹介する。
アカウンティングと同じように、ファイナンス業務の経験がない自分にとって、MBAのファイナンスの授業はなかなか過酷だった。ここでご紹介する本を読むことで、全体像と基礎を理解しテストとレポートをなんとか乗り越えた。
アカウンティング(会計)を学ぶ上でオススメの本はこちら。
財務諸表の全体像をつかむ
1冊目はアカウンティングと同じで、國貞克則「財務3表一体理解法」。この書籍では、財務三表(つまり、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)の関係性や役割といった全体像から解説してくれる。
損益計算書の数字が、貸借対照表にどのようにつながっているか、など本質的な部分がわかり、財務三表を読むための基礎知識が身につくのだ。
ファイナンスの全体像をつかむ
ファイナンスの基礎をおさえるために最初に読むことをオススメしたいのが石野雄一「ざっくり分かるファイナンス」。
ファイナンスは財務諸表を作ったり読んだりすることだけではなく、将来を予測して投資判断をするというより戦略的な部分が含まれるものだ。そして、会計は「過去」、ファイナンスは「未来」を見るためのものであり、会計は「利益」を扱い、ファイナンスは「キャッシュ」を扱うものである。
そういった、ファイナンスの根本的な考え方を薄い新書1冊でさらっと押さえられる本書はかなりの良書だと思う。
ファイナンスを使うスキル
「ざっくり分かるファイナンス」を実務スキルに発展させるのが同じ石野雄一さん著の「道具としてのファイナンス」だ。
現在価値・将来価値や期待収益率などの計算方法や、実際にそれをエクセルを使ってどのように試算していくのか、ということまで丁寧に説明されている。
MBAのファイナンスの授業も本書を3回読めば対応できたので、この本の網羅性と完成度の高さには感謝しかない。
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以上、ファイナンスの専門知識がない人が、基礎知識を身につけるためにおすすめできる厳選の3冊をご紹介した。