インドネシア・ジャカルタへの弾丸旅行で、改めてアジアの経済格差の大きさを感じた、という話。(ちなみに、今回の旅行は土日+有給1日で、機内2泊・現地1泊の弾丸っぷり)
僕はこれまで、中国、台湾、シンガポールといったようなアジア諸国を中心に旅してきた。誰もが知っているように、アジア諸国の経済発展のスピードは凄まじい。日本にはないような巨大なショッピングモールが立ち並び、世界中の高級ブランドやレストランで溢れかえっている。
でもそれらの国を旅する中で、特にフィリピン、タイ、インドネシアを訪れた時に感じたのは、圧倒的な「経済格差」だった。
フィリピンのマニラでは、クーラーがガンガンに効いた美しいキャンパスでエリート大学生たちが優雅にMac bookを開く一方、大学から一歩出れば当分シャワーなんて浴びていないだろう泥だらけのおじさんが道端に寝そべっている。
タイのバンコクでは、ローカルな飲食店で1皿150円程度のガパオライスが食べられる一方、すぐ近くの巨大ショッピングモールに入ると、同じようなガパオライスが1,000円くらいで売られている。
そして、今回訪れたジャカルタでも今にも崩れそうな平屋に多くの人が住んでいる一方で、そのすぐ隣には巨大なホテルやレジデンスが立ち並び、現地の富豪や先進国の駐在員たちがジム&プールつきの家に住んでいた。
*ローカルエリアに隣接して立ち並ぶ高級ホテル&レジデンス
*ローカルエリアの街並み
CNNの記事で面白いデータを見つけた。以下のグラフは、所得上位10%の人たちと、下位10%の人たちの間で、どの程度の格差があるか、というデータだ。赤いグラフがアジア人。格差がどんどん開き、その差は2016年時点で10倍を超えていることがわかる。
*参考:CNN -https://www.cnn.co.jp/business/35122505-2.html
日本でも経済格差はあるし、それが社会問題として注目されることはあるけど、これらのアジア諸国の経済格差とはわけが違う。いくら政治に文句を言っても、日本が格差の少ない非常に恵まれた国だということは明らかだ。
今回の旅行では、現地法人で教育事業の拡大に奔走する元上司を訪ねた。この巨大な経済格差を小さくしていくことに少なからず貢献する事業だと思う。そんな元上司の姿を見、話を聞きながら、1人の日本人を超え、1人のアジア人としてこの格差是正に貢献することは意義深いことだ、と改めて感じた。