しがないマーケターの戯言

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伝えるための「デザイン」7つの基本

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この記事では「伝えるためのデザイン」の7つの基本を紹介したい。この基本は、デザインを専門とする方に限らず、普段パワーポイントやワードで資料を作ったり、簡単なチラシやフライヤーを作成したりする方にとって、おさえておきたいポイントだ。デザインには基本の理論がある。それさえ押えれば、誰でも美しいデザインの資料や広告を作成できるようになる。

「デザインなんかより中身でしょ」と思う方もいると思うが、デザインの基本を押えれば、作成する資料のクオリティがぐっと上がる。それによって、伝えたいことがより伝わるようになるはずだ。

0.おすすめデザインの入門書

まず初めにおすすめのデザイン入門書をご紹介したい。この記事でご紹介する7つの基本を押えて、以下の3冊をさらっと読むと理解が一気に深まると思う。

1.「Z」を意識する

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まず、人の目線を意識しよう。横書きの資料の場合、人の目線は「Z型」に流れるといわれている。デザインの上で、伝えたい情報の順番を決め、Z型に配置しよう。

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例えばWebサイトで、①ロゴ ②ナビゲーション ③画像やキャプション ④コンバージョンボタンという配置はとてもスタンダードなものだ。これは、目線の動きを考えると、理にかなっているといえる。

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POINT

人の目線はZ型に流れるので、情報の流れもZ型を意識する。

2.グリッドを意識する

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グリッド線とは、その誌面を方眼のように同じ大きさに区切った補助線のこと。

「グリッド率が高い」というのは「均一・整然と配置されている」ということで、一般的に、情報が整理されて落ち着いたイメージを与える。

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逆に「グリッド率が低い」というのは、方眼から外れ、ズレた部分が多いということ。「情報が整理されていない」「散らかった」イメージを与える一方で、それがアイキャッチにつながったり、元気なイメージにつながる場合もある。 

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POINT

・グリッド率が高い:均一、情報が整理されている、落ち着いたイメージ

・グリッド率が低い:不均一、情報が乱雑されている、元気なイメージ

3.ジャンプ率を意識する

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ジャンプ率とは、画像や文字のサイズの差のこと。

「ジャンプ率が高い」という場合は、配置してある画像や文字のサイズの差が大きいこと。グリッド率が低い場合と似ていて、メリハリがある誌面につながる。

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逆に画像や文字のサイズの差が小さい場合は「ジャンプ率が低い」という。「グリッド率が高い」ケースに似ていて、情報を整理して伝えたい場合に向いている。ただし、ジャンプ率が低い場合はメリハリがなく、ひっかかりのないデザイン見えてしまう場合がある。

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POINT

・ジャンプ率が高い:メリハリがある、アイキャッチがある

・ジャンプ率が低い:情報が整理されて整然としている、メリハリはない

4.カタマリを意識する

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人は、近くに配置されているほど、関連性の高い情報だと感じる。だから、カタマリを意識して関連性の高い情報を近くに配置することで、読みとりやすいデザインになる。

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これは色も同じ。全く異なる系統の色だと、関連性は低く感じられるが、同系色を使うことで関連性を感じられるようになる。

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POINT

・遠くに配置/違う系統の色:関連性が低い

・近くに配置/同じ系統の色:関連性が高い

5.色数を意識する

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1つの誌面にたくさんの色を使うと、華やかで楽しいイメージになる。一方、色の種類を減らせば減らすほど、落ち着いたイメージになる(もちろん、色の種類にもよるが)。

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実は、たくさんの色を使えば使うほど、バランスが難しくなるので、デザインの知見に自信のある方以外は、「できるだけ色の種類を絞る」ことがおすすめだ。例え明るい色を使ったとしても、色の種類を絞っていれば、シンプルで美しく見える。 

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POINT

・色数が多い:明るい、華やか、元気なイメージ。コントロールが難しい。

・色数が少ない:シンプルで落ち着いたイメージ。コントロールし易い。

6.余白を意識する

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余白を意識することは美しいデザインを作る上で非常に重要だ。「けっきょくよはく」という、余白の重要性だけで1冊の本になるほど。

余白が多いと、大人びて落ち着いたイメージになる一方、寂しいイメージになることもある。余白が少ないと、ガチャガチャして落ち着きのないイメージになることがある一方、主張の強い印象を与えることも。デザインの目的に合わせたバランスを考えることが必要だ。

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POINT

・余白が多い:落ち着いた、大人びた、静かなイメージ

・余白が少ない:主張の強い、元気な、ガチャガチャしたイメージ

7.フォントを意識する

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フォントもデザインのイメージを大きく左右する。フォーマルで落ち着いたイメージをもつ明朝体系や、ポップで元気なイメージをもつゴシック体系がある。

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フォントは膨大に種類があるため、ここでは語りつくせないが、必ず押さえておきたいのは、デザインの専門知識がない人ほど、「使うフォントの種類は減らすべき」ということ。そして「太文字を使うところは絞るべき」ということだ。

これは色数の理論と同じで、使うフォントの数が多くなればなるほど、紙面に統一性がなくなり、コントロールが難しくなる。もちろん、プロのデザイナーはその文字の役割や位置付けでフォントを効果的に使い分けるのだが、その知識に自信が無い場合は、フォントの種類は1つか2に絞っておくことがおすすめだ。

同じ理由で、太字を多用しすぎると、落ち着かず圧迫感のある紙面や資料になるのでおすすめできない。

POINT

・フォーマルで落ち着いた明朝系と、ポップで元気なゴシック系を使い分ける

・一度に使うフォントの種類は少なく、太字を使う場所も厳選する

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以上、伝えるための「デザイン」の7つの基本をご紹介した。プレゼン資料やフライヤー製作でぜひ活用してみて欲しい。