しがないマーケターの戯言

学びとキャリアに役立つ知識をまとめて紹介

自分に合ったキャリアを見極める方法とは|好きなようにしてください

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どんな人でも人生の中で、大きな選択をすべき時というのが、多かれ少なかれあるはずだ。どんな大学に進学するか。どんな会社に就職するか。独立するか会社員を貫くか、はたまた転職するか。僕も人並みにはこういった選択の機会を経験してきた。そして、これからもきっとするだろう。

そんな中、どんな自己啓発本よりも自分の決断を助けてくれるのが、一橋大学教授・楠木建さんによる「好きなようにしてください」理論だ。

好きなようにしてください

この本は、NewsPicks連載「楠木教授のキャリア相談」を元にしている。毎週、読者から寄せられたキャリア相談に、楠木教授が答え、最終的には「好きなようにしてください」とバッサリ切るというものだ。

しかし、もちろん投げやりに切るわけではない。時には読者の質問の背景の心理を考察した上で、あくまで論理的に、そして時にはユーモアを交えて語られるところにこの本の魅力がある。

例えば、「大企業とスタートアップで就職先を迷う」という学生にはこんな回答をする。

これは「悪い意味でいい質問」の典型です。あなたは根本のところで間違っています。それは、自分の仕事を考える時に、「仕事」ではなく「環境」を評価しようとしているということです。

仕事を選択しようとしている以上、仕事の内実が基準になるべきです。環境評価、環境比較にはたいした意味はありません。

環境決定論の怪しさは、現実の世の中を生きている人々が日々身をもって証明しています。同じ環境にいるのに生き生きした人とそうでない人がいるのはなぜか。その人の個人としての仕事や生活の内実、すなわち内生的な要因のほうが、環境という外生的な要因よりよっぽど説明能力が高いのは明らかです。

 だから、つまりは環境ではなく仕事内容、そして、「どちらが自分に向いているか」「どちらが楽しいと思うか」を「自分の経験から」判断するしかないというのが筆者の主張だ。

「どんな仕事がしたいですか?」と聞かれて、学生が「マーケティングがやりたいです」と答えるのは、パスタ料理を一回も食べたことがない人が、「カルボナーラが好き」と言っているようなものです。

本当にその通りだと思う。振り返れば、自分の就活の時もそうだった。

結局人は経験したことの中からしか判断できない

大学3年生の頃、体育会で部活を続けながら、僕は就活の準備なんてロクにできていなかった。面接を受けては落ちるばかりだった。最終的に2社だけ内定を頂いたのだが、今思い返すとその2社には「具体的に面白そうだと思える仕事」があったのだ。

会社の規模・業績や事業内容ということではなく、直接現場の担当者に具体的な仕事内容の話を聞いて、それがシンプルに面白そうだと思った。自分のそれまでの経験と照らし合わせて。そしてそれを面接で話しただけだったと記憶している。

だから、僕は大学生の方に就活の相談を受けた時には、会社の規模や業績は一旦おいておいて、もし自分が入社したらすることになる具体的な仕事内容について調べることをお勧めしている。そしてそれを、自分の興味と照らし合わせてどう感じるかを考えてみてください、と。こう書くと当然のようなのだが、「そこは持てていない観点でした」と感謝されることも少なくない。

 

そしてこれは自分への戒めでもある。次のキャリアを選ぶ時に、環境ではなく、「自分に向いてそう」「面白そう」と思う方はどちらかと自問自答する。そして、納得する選択をしたいのだ。