しがないマーケターの戯言

読んで学んで、物を書/描く。

「相手の意見を踏まえること」は、会議で相手にリスペクトを示せる簡単な方法だと思う

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就活生時代(もう何年も前のことだ)、グループディスカッションという選考過程がとても苦手だった。自分はどちらかというとじっくり考えて物事を進めていくタイプだし、大勢の中で議論することは瞬発力を求められるので、苦手だったのだ。

そんな中、大手のテレビ局など、優良企業から内定をごっそり手に入れていた優秀な先輩にアドバイスをもらった。

その先輩によると、グループディスカッションで大切なのは「人の意見を聞いてますよ」「人の意見を活かして、自分の意見を言っていますよ」と示す事、だという。

そして、それを簡単に示すには、自分が発言する時に、「〇〇さんは先ほど〇〇とおっしゃっていましたが、自分は〇〇と思います」と、相手の話を聞いて発言することが非常に有効だという。そしてさらに「〇〇さんはどうですか?」と他の人に話を振るところまでできれば100点だ。

このアドバイスは非常に役に立った。僕の就活が上手くいったのもこのおかげと言っても過言ではない(過言かもしれない)。

 

ところで、最近気づいたのが、このセオリーが役立つのは就活だけの話ではないということだ。僕は無意識のうちに、仕事や大学院のディスカッションで同じことをやっている。

「〇〇さんも先ほどご指摘くださいましたが・・・」

「〇〇さんの意見に賛成で・・・」

「〇〇さんの話を聞いて思ったのですが・・・」

今は別にディスカッションを誰かに評価されているわけではないのだが、このように「自分が相手の話を聞いている」ことを示すと、相手も悪い気はしない。その人が言っていることを一つの意見として尊重していることを表せるのだ。

 

誰かからの信頼を得るには、まずは自分からリスペクトを示すことが重要だ。

 

まさか、10年近く前の就活で学んだことに助けられているとは、自分でも意外だった。就活で学ぶことも捨てたものではないな、と少しだけ思った。