しがないマーケターの戯言

読んで学んで、物を書/描く。

【就活・転職活動で役立つ】志望動機を話す・書く上で外せない5つのポイント

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最近エントリーシートの添削を頼まれることが増えた。僕は就活のプロではないし、人事の経験もないし、キャリアコンサルタントでもない。でも、新しいことに挑戦しようとしている人の話を聞くことが好きなのと、広告物(ビラとか冊子とかWEBサイトとか)の文章は死ぬほど書いてきたので文章を書くのは人より得意だ。

だからわりと真っ当なフィードバックができるのだが、何度もやっていると、伝えることはいつも一緒だと気付いた。そこで、ポイントを記事としてまとめてみた。どれも基本的なことばかりだ。

1.理解しやすいか

まず、エントリーシートや職務履歴書に限らず、文章として読みやすいか、理解しやすいかは必ず押さえておきたい。「結論→理由→具体例→結論」という基本の流れは押さえられているか。

人事の採用担当者は忙しい中、膨大な資料を読んでいるはずだ。奇をてらった文章で理解してもらえないよりも、まずは読んで理解してもらうことが基本だ。以前の記事に、基本的な5つのコツをまとめているので参考にしてほしい。

iroiromanabu.hatenadiary.jp

2.具体的か

採用において、なぜ書類選考や面接を行うのか。根本にあるのは、企業があなたのことをよく知るためだ。だからこそ、志望動機や職務履歴書は、あなたの具体的なエピソードを書いておかなければならない。あなたが書いたその文章は、同じ職種の人なら誰にでも書ける内容になっていないだろうか?

「私はカフェの店員として、一人ひとりのお客様に心を込めてコミュニケーションしてきました」というのは、日本中のカフェ店員全員が言えること。あの日あの時の出来事レベルで、その時あなたはどう考えてどう行動したのかを書こう。それが企業の人事が知りたいことだからだ。

3.発見はあるか

当たり前のことは、例えそれが正しいことであっても、素晴らしいことであっても、読んでいる人の心には引っかからない。例えば、「私はお客様の笑顔を見るのが大好きです」という主張は、おそらくほとんどの人が共感、賛同するだろう。当たり前だからだ。もし、あなたの志望動機がこういった当たり前のことで語られていたら、見直すことをお勧めする。

少しでも具体的に、読み手に少しでも発見がある表現を見つけよう。例えば、「笑顔を見るのが大好きです」と言いたいのであれば、「私はもちろん、お客様の笑顔が大好きです。しかしそれ以上に、自分が工夫を提案して問題を解決し、それによってチームメイトが笑顔になってくれることに大きな嬉しさを感じたのです」と、具体的に表現するだけで、読み手の目はとまる。

4.志望している仕事につながっているか

いくら自分がやってきたことが素晴らしく、成果を上げていたとしても、志望している仕事につながっていないと何の意味もない。例えば、マーケティングの仕事を志望しているとして、前職やアルバイトでの接客コミュニケーションの話ばかりを話したり書いたりしても意味がない。

採用担当者は、あなたの人となり自体には興味はない。興味があるのは、その仕事を任せられる人物なのかどうかだけだ。だから、マーケティングの仕事を志望しているのであれば、自分がこれまでの経験でいかに問題を分析することに努力したか、人の心を動かす仕組み作りに努力したのかを書く必要があるだろう。

営業マンを目指しているなら、自分がいかに誰かに提案をして行動を起こさせるか、物を買ってもらうかという努力をしたのかを書くべきだ。

5.努力ではなく工夫があるか

よく「頑張った話」を書く人がいる。「私は受験勉強で毎日10時間勉強しました」「アルバイトでわからないことは積極的に先輩に聞きました」「お客様に親身になってお話しを聞きました」などだ。「発見があるか」のパートで書いたが、「そりゃそのほうがいいよね」という話は誰の心にも止まらない。

そして、根性でなんとかしただけだと働く上で再現性がないので意味がない(もちろん、実際は努力すること、根性はめちゃくちゃ大事なのだが)。問題にぶつかった時にどのように「工夫」をして乗り越えたかを書く&話すべきだ。「頑張った」は程度の問題なので、誰でも言えちゃうから良くないが、「工夫」は事実なので、その人の能力に信頼性が出る。

例えば受験勉強のことを書くにしても、ただ10時間勉強して努力しましたという頑張った話ではなく、「自分の弱点を分析し、科目の中でも集中的に勉強する項目をリスト化しました。そして、優先順位が低い項目は思い切って捨てたのです。だからこそ、生産的な勉強をして成果を出すことができました」のように、「工夫」を書こう。

以上、もしあなたが志望動機やエントリーシートで悩んでいるなら、この5つのポイントを参考にしてみてはどうだろうか。