TOEICテストのスピーキング&ライティング(Speaking & Writting)を受験してみた。通常、TOEICといえば、リスニングとリーディングのテストをイメージするが、11年前の2006年にはこのスピーキングとライティングもできていたらしい。
TOEICといえば、いくら点数をとっても、実際に話せるかは別問題、と揶揄されることがある。僕もそう思う。なので、このスピーキングとライティングの勉強は少しでも実戦的なものなのかを確かめてみたかったのだ。
僕は仕事で英語を使うが、メールや文書の作成が多いため、ライティングは比較的簡単に感じた。自分が知っている表現や語彙の中で書いていけば良いからだ。一方、スピーキングはやはり難しく感じるところがあった。いい間違えたり、言い直したりしたくなるので、点数は良いかわからない。
構成
・スピーキング 20分間 11問
・ライティング 60分間 8問
リスニング&リーディングは合わせて2時間なので、比較的短く感じた。
受験料
税込10,260円
形式
すべてパソコンに向かって、スピーキングとライティングを一気に受ける形式。スピーキングはヘッドセットをつけて、マイクに向かって話す。ライティングはキーボードでタイピング。同じく4技能の英語力テスト英検やIELTSはスピーキングは対試験官だし、筆記も鉛筆で紙に書く形式なので、そこは大きく違う点だ。
スピーキングの構成(200点満点)
・音読問題 2問 アナウンスや広告などの文章を音読する
・写真描写問題 1問 写真を見て内容を説明する
・応答問題 3問 市場調査インタビューなどに簡単に答える
・応答問題 3問 資料や文書などを読んで、質問に答える
・解決策を提案する問題 1問 質問に対して解決策を提案する問題
・意見を述べる問題 1問 テーマが与えられ、60秒で意見と理由を述べる
ライティングの構成(200点満点)
・写真描写問題 5問 与えられた2つの語を使い写真を説明
・Eメール作成問題 2問 Eメールを読んで返信内容を書く
・意見を記述する問題 1問 テーマが与えられ、意見と理由を述べる
必要と思われる対策
・TOEICリスニングやリーディングと違い、テクニック的な重要度は低いと思われるので、よりアウトプットの本質的なトレーニングが必要だと思う。
・問題集ばかりやっても意味はなさそう。1回分模試をやって、答えるための構成だけつかんでおけば大丈夫。僕は以下をさらっとやって臨んだ。オンラインでのテストも付いているのでどんなものををつかむには良いと思う。
「はじめてのTOEICテスト スピーキング&ライティング完全攻略」アルク
・スピーキング&ライティング共に、瞬間英作文で基本的な英文を作ることは非常に役立ちそう。実際に、僕も毎日少しずつ取り組んでいる。音声を同時に聴けて、間違った問題をリストに登録できるアプリ版がオススメだ。
「スラスラ話すための瞬間英作文 シャッフルトレーニング」ベレ出版
・あとは、英会話スクール、オンライン英会話でアウトプットあるのみだと思う。
・個人的にはスピーキングの「解決策を提案する問題」は一番難しかった。電話のボイスメッセージを聴き、その問い合わせに対する解決策を提案する問題だが、そのメッセージの解釈が間違えていると返答もトンチンカンになってしまう。リスニング力も非常に重要な問題だ。
まとめ
TOEICスピーキング&ライティングは、リスニング&リーディングよりも、「使える英語力」を測る上では有用だと思う。問題集でテクニックを習得するのではなく、英会話スクールやオンライン英会話での実戦的なトレーニングが必要そう。