しがないマーケターの戯言

読んで学んで、物を書/描く。

若者は絶対知ったほうが良い「ゴールドカラー」という概念

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ゴールドカラー」は、僕の人生観を変えた概念だ。

人生の半径が違うゴールドカラー

経営学者のロバート・E・ケリーは、「ゴールドカラー」(1985)の中で、「ゴールドカラー層」という概念を提唱した。これは、社会派ブロガーちきりんさんの「ゆるく考えよう」(2011)で紹介されている。

〜引用「ゆるく考えよう」ちきりん

たとえばブルーカラーは、生まれた町で高校を出て隣町の工場に勤め、近くのバーで配偶者と出会い、子供は地域の学校で育ちます。人生は半径50キロほどのエリアで完結するのです。

一方、ホワイトカラーは、金沢で生まれ育って東京の大学に行き、仕事では大阪に配属になるといった具合で、半径数百キロを移動します。

さらにゴールドカラーは数千キロを移動します。先日、雑誌で見た米国の投資銀行のチーフエコノミストの方は、中国の田舎生まれ、清華大学(中国の理系トップ大学)の工学部で博士号を取得、その後ハーバード大学で経済学の博士号を取得して国際機関で働き、今は米系の投資銀行で働く傍ら、中国政府のアドバイザーも務めているとのことでした。

(中略)人生の舞台の半径が1桁違う。これがゴールドカラー層の特徴なのです。

(中略)もうひとつ、彼らは「誰にも使われない人」です。ゴールドカラーの人は、形式的には会社に雇われていても、自分で主体的に仕事を選び頻繁に転職します。ときには自分で会社をつくりもします。日々の仕事も自ら判断しながら進め、成果のみで評価されます。自分の上司は自分である、という人。これがゴールドカラーのふたつめの特徴です。

つまり、ゴールドカラーとは

・人生の活躍の範囲が1,000キロ以上(というか海外)

・ただの会社員ではなく、自分のスキルで稼いで生きる

という人のことだと理解できる。

田舎から、東京へ、世界へ

僕は田舎出身で、保守的だし、恥ずかしい話、25歳まで海外に行ったことがなかった。最初の海外も、姉が住む台湾への3日ほどの旅行だった。しかし、東京に来て、いろいろな人と出会い、たくさんの本を読んで、視野が変わった。

ちきりんさんの「ゆるく考えよう」、そして「ゴールドカラー」の概念との出会いは、そのうちの一つで、とても強く影響されている。「ゴールドカラーになりたい」という漠然とした目標ができ、超短期だが海外留学も経験し、海外旅行にも頻繁に行くようになった。英語を学び、MBAを学び、仕事も変化を求めるようにもなった。

1度しかない人生なんだから、広い世界を見て、楽しんで仕事をして、生きたいと思った。

人生の舞台を広げて、自由に働く。

そんな自分になれるように、精進したい。