しがないマーケターの戯言

読んで学んで、物を書/描く。

大学院で学んだ、合格点をとるレポート・論述問題の書き方

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ようやく秋セメスターが終わり、大学院は冬休み。最終のビジネスプランの準備などはありつつも。

さて、僕が学んでいる社会人大学院(ビジネススクール)だが、普通の大学と同じように、レポートを書いたりテストを受けたりしている。たくさん書いていると、「書き方の型」がわかってくるので、書き留めてみる。大学のレポートやテストにも使える考え方かと思いますのでご参考いただければ嬉しい。

定義、定義、定義

一番重要だと思うのは、定義すること。特に、問題がざっくりしている時には非常に有効だ。例えば、「やりがいを感じて働くにはどうすれば良いでしょうか。1000文字程度で述べてください」みたいな課題とか、困ったりしないだろうか。ざっくりしすぎである。

だから、論じる言葉を定義する。例えば、「現代(200年以降)の日本人の働き方について述べる」とか、時間や対象を宣言する。また、「やりがいとは、〇〇な状態で、〇〇なことを指す」など、課題文の言葉を定義していく。言葉を定義していくと、ドミノ倒しのように論理をつなげられる。例えば

ここで言う「やりがい」とはAのことを指す。Aは、授業で学んだ論理によると、Bのようにすると得られるらしい。だから、やりがいを感じるにはBが必要です。

のような感じ。これは、演繹的検証法というものに近いと思っていて、A=B, B=C, だからA=Cである。というような論理構成のこと。

学んだことを使う

次に、基本的なことだが、上記のような構成で述べる時に、その授業で学んだフレームワークや、教科書に出てきた考え方を使うということだ。レポートやテストは、授業で学んだことをちゃんと理解しているかのチェックのために存在しているのであって、あなたの意見を聞くために存在しているものではない。なので、「私はあなたが授業で言ってたことちゃんと理解していますよ~」と教授に伝えるつもりで、できる限り、授業で学んだことを盛り込んでいく。

考え方の道筋を示す

最後に、冒頭で考え方の道筋を示してあげることは有効だ。例えば、「このレポートでは、まずやりがいという言葉の意味を、〇〇の主張を下に定義し、その上で〇〇の理論を使って、やりがいを感じるために何が必要かを述べる」のような形。教授たちも日々たくさん論文やレポートを読んでいるので、理解しやすくしてあげて納得度を上げるのだ。

例え適当に書いても単位がとれる授業であったとしても、論理的に、かつ相手に伝わりやすく書くという力は、働く上でも重要だと思うので、しっかり考えて書くことをオススメする。